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ヨゼフ・クリストフェル家
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ワインは蔵出しで完璧な状態です。1976年はドイツにおいて20世紀最高のヴィンテージといわれています。この年は近年稀にみる天候に恵まれ、名の通った畑では殆んどアウ
スレーゼ以上のワインが生産されました。今回ご紹介する他のヴィンテージ
もとても保存状態がよく、美味しいです! |
400年以上の歴史を持つクリストフェル家の現当主のハンス・レオ・
クリストフェルは、現在70歳位で、彼の奥様の旧姓が"ベレス"でクリス
トフェル べレスといとこにあたるそうです。一緒にワイン造りをして
いた彼の兄は4年前に亡くなり、兄の残した財産(オールドヴィンテージ
ワイン)を引き継ぎました。彼の兄は趣味半分のような感覚でワインを
造っていて、「ワインは自分の生命保険だ」と言って大切に寝かせてい
ました。彼の所有する畑は全部で3.2ha。ユルツィヒ、エルデン、グ
ラッハ、ヴェーレンに一級畑を所有しています。彼のワインのスタイル
の源は、驚くべきことに彼の所有する畑のすべてのブドウ樹は接木のない
古木だということです。この事実はほとんど知られていません。かつて、
接木のしていないブドウ樹は政府の栽培許可が下りず、接木をしていない
ことを隠さなければなりませんでした。しかし現在は、それを誇りに思っ
ているといいます。接木のしていないブドウ樹は、生産量こそ少ないの
ですが、高品質のブドウを産出します。 |
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<彼のワインがこんなにも長熟なのは、次のような理由があります>
1)一級畑の急斜面、良質の粘板岩のある畑を所有していること。
2)ズースレゼルヴは一切していないこと。
3)古い樫樽のフーダーでゆっくりと熟成すること。
4)セラーのコンディションが非常にいい(温度が低く、湿度が高い)こと。
5)コルクもいい材質・メーカーのものを使っていること。
6)低温で長い時間かけて発酵させること。
7)プレスは空気圧を使って、柔らかく行うこと。
8)酵母は自然酵母使用。
9)接木していない古木から産出。
なぜ、こんな稀少なワインが手に入ったか?輸入業者のコメントです↓
ヨセフ・クルストフル家が素晴らしいオールドヴィンテージワインを持っ
ているという情報は、実は私どもと旧知の仲であるエルベス家のステファ
ン・エルベスからもらたされました。私どもも今年5月に訪問するまで、
70年代はおろか20世紀でも偉大な年として伝説になりかかっている71年、
75年、76年というヴィンテージのワインが良い状態で残っているのか半信
半疑でした。しかし次から次へと試していくうちに、単に感動したという
言葉だけではすまないワインで、言いかえればドイツの国宝というか天然
記念物のようなものを、分けていただいたという気持ちになりました。す
べてのワインは、完璧な素晴らしい状態をキープしていますし、さらに10
年〜15年はおいしさを保ち続けるでしょう。「ドイツ国内の博物館が時々
分けてほしいと言ってくるよ」とハンス・レオ・クリストフェルは言いま
すが、言い換えればそれ程珍しいワインであり、希少なワインである、と
いうことです。
【注意】
*すべて700ml入りです。
*瓶口(コルクの上)はロウなどで補強され、出荷されたものもございます。
瓶口は、カビなので汚れてますので、丁寧に拭き取って注いで下さい
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〜ヨゼフ・クリストフという奇跡〜
もう随分昔の話だ。時折しも”バブル”とよばれたその頃、、青山の地下にあった骨董街を訪ねた時のことである。アンティークの時計ばかりを扱う店の主は、店の奥で背を丸めて修理に勤しんでいた。声を掛けるのが憚られてそっと覗きこんだとき、彼がポツリと呟いた言葉は、今も私の胸にある。
「扱いを知らん者が持つから、こんなに傷んで、かわいそうに」
皺だらけの手の中で開けられた時計の精緻な仕掛けが、いかにも慎ましく時を刻む様を見たとき、私は何も言えず店を後にした。
日本中が何か間違った方向に走り出しそうとしていたあの頃、ひとえに高価だからという理由で世界中から東京に流れ着いたあの時計たちは、バブルの狂宴も終わって久しい今、しかるべき人々の元へ帰ったろうかと、ふと思う。
時代の洗礼を受けてなお、凛として残るものはみな美しい。なぜならそこには、それを愛し、育み、守り続けた人たちの、絶える事のない愛情と熱情が息づいているからだ。
ヨゼフ・クリストフ家は、400年以上もの歴史を持ち、妥協を許さぬ伝統的な製法でその名に恥じぬワインを今に伝えている。当家のワインはみな素晴らしいが現在入手できるものの中で、1976年が傑出していることに疑いの余地はない。
黄金色に輝く外観、咲き誇る白百合のような甘く濃厚な香り、黄桃、メロンなどの熟した果実に、東洋のスパイスが混じる複雑で芳醇な味わい。豊かな要素を支えるしっかりとした酸。ドイツワイン好きはもちろん、普段あまり馴染みのない人にも、是非出会ってほしいワインである。
クリストフのアウスレーゼ、ベーレン・アウスレーゼ、、トロッケンアウスレーゼの1976年は遙かな時を超えて現代に降り注ぐバッハの調べのように、心身に染みて痛みを癒す、妙薬のごときワインである。その恩恵をを受けるに値する”しかるべき大人”でありたいと、切に思う。
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